記憶の壁
校舎裏には古い椅子が置いてあってそこが私と隆弘の秘密の場所だった。


『ライター忘れた。』

煙草をくわえながら隆弘が顔を近づけてくる。

『いつも持ってきてなくね?。』

笑いながら火をつけると隆弘も笑った。
いつからとか覚えてないけどずいぶん前から
私たちは煙草を吸うようになって、
お酒を呑むようになった。
不満があるとかでもなくこうなるなが
普通のことのように。

『優希となに話したの?怒ってた?』


『わかんない。なーんも喋ってくんなかった。いつからあんな態度とるようになったか覚えてる?』


『ん~、多分優希が中2くらいかな。私たちが中学あがってすぐくらい。それまでは普通だったんだけどね。』


『なんなんだろーな。俺にはわかんね。』


そんな話しをしていると
チャイムがなった。
吸殻を隠してあったビンに入れ教室に戻る。

『ん。』


隆弘に飴を渡す。
その時廊下の奥の方で優希がこっちを睨んでいた。
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