ユウガオ



「なんで?会うよ!
けど私からは会いたいって言わない
たくみさんが言ってくれたら
いつでも会うよ」

と言うと彼は

「まりなは右見て、
俺は左確認するから」
と踏切を指さした



瞬間、ちゅ
彼の唇が私の唇にかすった



長い長い一旦停止
そこから今まで
溜まっていたものを
全てぶつけるかのような
キスがふる



何故か涙が出そうになった
薄い、でも柔らかくて暖かい
たくみさんの唇を私はきっと
待っていた


おもわず私も返す


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