ユウガオ



「まりのことも…聞かせて?」
彼の心配そうな言葉



「初めて会った時ね、
私、あ、この人だ。って思ったよ
かっこよかった、楽しかった
信頼されてて、仕事してる姿
かっこよて、いろんな理由は
あるけど、どうしようもなく
この人だ!って直感で思った
はじめは家庭を壊しちゃだめって
私のせいで不幸になる人が
いるなら私が不幸でいいやって
思ってた。けど、やっぱり
嫌だったよ、私だって誰かの
あなたの一番になりたかった
胸を張って言いたかった
一昨年、離れたのは
自分が傷つくのが、悲しくなるのが
嫌だったから、怖かったから
自分を守るために離れた。」



真剣に聞いてくれている彼



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