ユウガオ



「黙って離れてごめんね
もう、私も前に進もうって
たぁくんを忘れようって思った
どんな人とご飯に行っても
いろんなところ出かけても
たぁのこと思い出すばっかりで
たった一瞬会えただけで
涙が出そうになる

私は今でも好きだよ今までも
たぶんこれからもずっと。」



彼は私を優しく包み込んだ



「やっと、やっと聞けた
すきだよ。だいすきだ。
ずっと言いたかった…」

彼の弱々しい声が頭の上で
聞こえる


「やっとだよ…本当に長かったよぉ
すき。すきだよ」


昔、好きが言えなくて溢れた涙は
今、好きと言葉で表しきれなくて
涙になる


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