「15―イチゴ―」

「休憩にしよっか」

その状況をいち早く理解した実咲は、なくなっているコップにジュースを注いだ。


緊張した雰囲気が流れて
時計の音だけが部屋に響く。


「あのねっ……
あたし、祭りの帰りに枝崎くんに告白したんだ。」


「……どうだった?」

少し沈黙が流れて、香歩が同じく緊張した感じで聞いていた。

「付き合うことになったよっ!」

そう言って春菜は幸せそうに笑っていた。


「おめでとーっ!!
良かったね!」

「そっかぁ、上手くいったんだね♪」


「言うの遅くなってごめんね?なんか信じられなくてっ…。」

そう言って、少し照れながら笑う春菜が、とても可愛かった。
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