「15―イチゴ―」
──side壱──
夢みたいな祭りの日から1週間があっという間に経っていた。
──また会いたいなぁ。
ベッドの上で携帯の葵本の登録画面を見つめながら思っていた。
────~~♪
いきなり鳴り響いた着信音に驚き、画面を見ると誠也からだった。
「もしもし?」
「壱、今から会えねぇ?」
「いいけど。」
「じゃ、すぐ行く。」
電話を切って、しばらくしてインターホンが鳴って玄関へと向かっていった。