イノセンスブルー
Ⅰ.呪われた子供たち
私は長谷川利星。無表情で二つ結びで身長153センチで体重は43キロだ。
家族構成は
研究者であり美の探求者である母親・長谷川智恵子
若手女優でありたくさんの賞を受賞した長女・長谷川佳蓮
次女でありモデルの長谷川沙奈
三女であり、日本舞踊の天才・長谷川雪月花
四女であり社交的でビジネスコンサルタント志望・長谷川ユノ
そして末っ子が私だ。

私は母親に可愛がられた記憶がない。
姉たちだって、所詮は母親からしたらモルモットであり、性癖の対象というか、まぁ1番扱いが酷いのが私である。
私はとても表情が冷めていて、淡々としている。淡々とした毎日を送っている。
だが、私はいじめられていたのだ。

中学校を卒業した私は、今、高校一年生の5月を迎えている。
早速友達作りに失敗したようだ。

親友と呼べる人を、1人くらいは作りたかったのだが....無理そうだ。
幸い、カラーコンタクトを付けているからいじめられはしないだろう。
カラーコンタクトを外したときの私を誰かが見たら、私は死のう。


とりあえず私のいる1-7は活発な人が多い。
クラスの中心人物グループとしては
鳴瀬昴、神崎氷雨、神月アリサ、羽川千鶴というところだ。
見たところ一般人のようだ。
そもそも呪いの子供は滅多にいないのだ。いたらいたで政府の実験体か元老院にて処刑されるか結界壁の外でサニステイトと戦わされるのだ。
呪われた子供なんて、そんなにいたら政府の手に余ってしまう。
ま、サニステイト殲滅部隊なら呪われた子供を駆逐することも可能だろうけど。呪われた子供なんて、本当はいてはいけないのだ。

などとつらつら考えていると、不意に声をかけられた。

「君、長谷川利星?」

ほおずえをしながら見ると、そこにいたのは鳴瀬昴だった。

思えば、ここから全ての戦いが始まったのだ。
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