呼吸(いき)するように愛してる
匠くん家に移動して、洗濯物を取り込み、干していたお布団を入れる。匠くんの部屋のクローゼットからシーツを取り出してかける。

「うん!なんか気持ちいい」

整えた匠くんのベッドを見て、一人で納得する。

また一気に動いたから、ちょっと疲れたかも……

少しだけ……と匠くんのベッドに横になる。

お布団からは、お日様の匂いがする。これはこれで、もちろんいいんだけど……

お布団を干したり、シーツを替えたから、匠くんの香りは感じない。

それが寂しくて、ペタッとうつ伏せになり大きく息を吸う。深呼吸を何度か繰り返して、微かな匠くんの香りを見つけてホッとする。

……匠くん、早く会いたいよ。匠くんの香りで、私を満たしてほしい。

そう思っていたら、全身が火照ってきた。……何だろう、この感じ……?不安になるような、このまま身体の熱さを感じていたいような……

よくわからない感覚に、両手で自分を抱きしめ、ギュッ!と目を瞑った。



優しく頭が撫でられている。……すごく、気持ちいい。安心する。

……あっ…匠くんの香り。大好き。ドキドキするのに、すごく落ち着く……

スゥーッと息を吸って、ゆっくり目を開く。

目の前には、匠くんがいる。

「……匠くん……」

「美羽、おはよう」

「おは……えっ!?」

そこで、ようやく意識が覚醒する。

えっ…何で匠くん?私、何してたっけ?……干していたお布団を入れて、疲れてベッドに横になって……

っ!私、寝てた!?

目を見開いて、目の前の匠くんを見つめたまま、必死に頭を巡らせた。匠くんは、薄く笑ったまま私を見つめてる。

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