呼吸(いき)するように愛してる
俺の本音だ。本当は、美羽と離れたくない!
美羽の瞳から涙が溢れた時、俺の中で小さく何かがはじけたような気がした。
美羽の左頬の涙を、右手の指で拭った後……
右頬の涙を、唇でたどった。唇がギリギリ触れている距離で、美羽の感触と体温を感じとる。
そして、しょっぱくて甘い美羽の涙を静かに味わう。
美羽が戸惑っているのはわかっていたが、どうしても抑えられなかった。
美羽、こんな俺をどう思った?いやらしいと軽蔑した?
「匠~!ちょっと来て~!」
階下から母さんに呼ばれる。
俺は何も言わずに…正しくは何も言えずに、美羽だけを残して部屋を出た。
……あの日俺は、美羽から逃げ出したんだ。
*****
大学生になってすぐに、二つ年上の人に声をかけられて、付き合うようになった。
背がスラッと高くて、緩いウェーブのブラウンの長い髪は艶やかで、大きな瞳と赤い薄い唇が印象的な、華やかできれいな人だった。
初体験も彼女とだった。彼女は初めてじゃなかったから、さりげなくリードされていた。
自分の身体が、ちゃんと美羽以外の人にも反応して安心した。
慣れない生活のバタバタもあってか、悪夢をみることもなかった。
……これで…美羽と離れてよかったんだ。
俺の誕生日に、美羽がパウンドケーキを送ってきてくれた。バースデーカードと一緒に。
お礼の電話をして美羽と久々に話したら、妙に緊張した。何を話したらいいのかわからず、早々に電話をきった。
美羽なのに……
美羽の誕生日にも、甘い物が好きだからスイーツを送る事にした。
いざ選ぼうと思ったら、お店の数やスイーツの種類が多すぎて、よくわからない。
美羽の瞳から涙が溢れた時、俺の中で小さく何かがはじけたような気がした。
美羽の左頬の涙を、右手の指で拭った後……
右頬の涙を、唇でたどった。唇がギリギリ触れている距離で、美羽の感触と体温を感じとる。
そして、しょっぱくて甘い美羽の涙を静かに味わう。
美羽が戸惑っているのはわかっていたが、どうしても抑えられなかった。
美羽、こんな俺をどう思った?いやらしいと軽蔑した?
「匠~!ちょっと来て~!」
階下から母さんに呼ばれる。
俺は何も言わずに…正しくは何も言えずに、美羽だけを残して部屋を出た。
……あの日俺は、美羽から逃げ出したんだ。
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大学生になってすぐに、二つ年上の人に声をかけられて、付き合うようになった。
背がスラッと高くて、緩いウェーブのブラウンの長い髪は艶やかで、大きな瞳と赤い薄い唇が印象的な、華やかできれいな人だった。
初体験も彼女とだった。彼女は初めてじゃなかったから、さりげなくリードされていた。
自分の身体が、ちゃんと美羽以外の人にも反応して安心した。
慣れない生活のバタバタもあってか、悪夢をみることもなかった。
……これで…美羽と離れてよかったんだ。
俺の誕生日に、美羽がパウンドケーキを送ってきてくれた。バースデーカードと一緒に。
お礼の電話をして美羽と久々に話したら、妙に緊張した。何を話したらいいのかわからず、早々に電話をきった。
美羽なのに……
美羽の誕生日にも、甘い物が好きだからスイーツを送る事にした。
いざ選ぼうと思ったら、お店の数やスイーツの種類が多すぎて、よくわからない。