呼吸(いき)するように愛してる
「想っている事は、ちゃんと伝えなきゃね!……それに、匠くんには私の全部を見せちゃったんだし…あっ、あれ以上に恥ずかしい事はないと思うの!」

顔を赤く染めながら、そう言った美羽。……そんな可愛い事を「ただいま」の後に言われても、俺はどうしたらいいんだ……

「美羽の“恥ずかしい”の最上級はあれ?……そんな事じゃ俺の攻めに堪えられるかな?」

耳元でそう囁いたら、赤い顔をさらに真っ赤にした。これぐらいの反撃はしておかなければ。

夕食も俺と一緒に食べるようになったし、お弁当も作ってもらうようになった。

「今まで離れていた分、もっと匠くんと一緒にいたい!」

が、最近の美羽の口癖だ。俺も、そう思うよ、美羽。……でも、俺達は付き合い始めたばかりだし、少しずつ進めていかなければいけない事もあるんじゃないかな。

スヤスヤと眠る美羽の額にキスを落として、そっとベッドから抜け出た。



「美羽!起きて!美羽ー!」

俺の何度目かの呼びかけに、ゆっくりと美羽の瞼が上がる。

「……匠くん、おはよー……夢みてた、匠くんの。…本物の方が、さらにカッコいい」

そう言ってフニャッと笑った。……寝起きでも、この攻撃力。

リップ音を鳴らして、美羽に軽くキスをする。

「美羽、とりあえずシャワーしておいで」

「…匠くんは、もう終わったんだ?」

「ああ。お先でした」

「いえいえ!いってきまーす!」

美羽は、元気よくベッドを飛び出していった。こういうところは、まだ子どもっぽいけど、ちゃんとオトナなところも知っている。

「何を考えているんだ!」

頭を振って、オトナの美羽を脳内から追い出した。



「さっぱりした~!……えっ!?匠くん、お仕事に行くの?」

バスルームを出てリビングに来た美羽は、スーツ姿の俺を見て、目を丸くした。

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