呼吸(いき)するように愛してる
私は立ち上がって、身体を匠くんの方に向けた。匠くんは胡座をかいたままだけど、身体を私の方に向けてくれた。

向かい合うと、匠くんを見つめた。

「匠くん。今日はたくさん、ありがとっ!」

ペコッと頭を下げた後、匠くんの首にギュッ!と抱きついた。

「どういたしまして!」

匠くんは私を抱きしめながら、優しく頭を撫でてくれた。

みんなに、たくさん心配をかけて、迷惑もかけちゃったけど……

匠くんと、久々にたくさん一緒にいられて、たくさん触れあえて、私はすごく満たされていた。

だから……

「美羽、七夕祭り、一緒に行こうか?」

匠くんがそう言ってくれた時、心から「大丈夫!」と返す事ができた。

短冊を完成させると「おやすみ」と、私のおでこに軽くキスをして、匠くんは帰っていった。

今日はきっと……

素敵な夢がみられると思うの──

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