【完】好きなんだからしょうがないだろ?
「お待たせしました。ストロベリーチョコサンデーのお客様?」
このタイミングで運ばれて来たスイーツ。
注文者のあたしが挙げた手は震度2は震えていた。
「謝るな。中庭で話せりゃあと思った俺が甘かっただけだ」
店員さんが去ったあと轟先輩はテーブルの上に肘をついて顔を乗せる。
「食えよ。溶けるぞ」
「はい……」
一押しメニューのカロリーコントロールされたソレをちびちび食べる。
「それに、アンタは何を忘れたいんだ?」