【完】好きなんだからしょうがないだろ?



冷酷とも取れる低い声は玲央を捉えている。



「は?だったら何?お前、轟だろ?コイツを誘う物好きは、お前くらいだしな」



な、なんてことを……!!


帝王相手に“お前”呼ばわりした挙げ句、淡々と爆弾のような言葉を投げつける。


距離を詰める轟先輩は、今にも玲央を空まで飛ばしそうな勢いだった……。



「オレになんの用?」



口火を切った玲央は乾いた笑みを浮かべる。



「物好きと言ったか?」


「ああ。事実だろ?」



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