【完】好きなんだからしょうがないだろ?



「来なくたって用があるんなら学校で話せ」


「っ、玲央く……」



あーあ……、冷血男のせいで、御木本さんは今にも泣いてしまいそう。


莉子曰く、一年で超可愛い子がいるって噂されている御木本さんにそんな顔をさせる玲央は、校内の男から恨みを買うこと間違いない。



「わかった。じゃあもし、ここに来て玲央君に会えない時は麻白さんの部屋で待たせてもらうね?いい、よね……?」


「うん、あたしの部屋でっ、ね……ってえぇ……!?」



いやいや、何でそうなるの御木本さん!?



「麻白さんって玲央君と同じ家に住んでるなんて話……聞いたことがあったから。ビックリしたけど、お隣さんなんだね?」



< 99 / 351 >

この作品をシェア

pagetop