靴ひも
「いないょ!!しかも私、恋する気0やし」
「えー!なんで!生活福祉より男子多いし、チャンスやのに!」
「まぁ色々だし、てかそのまえにもてんし...」
そう…
私はもてない…
そりゃ本心は恋したいし、付き合ったり、青春ってのを感じたいなんて思ってたけど、そんなの私には無理だって知ってるから。
だから私は恋をしないってきめてたんだ。
たとえ好きな人ができても心の中で閉じ込めようと思っていたんだ。
「そっか...じゃあまた明日ね。そういえばバスって6時55分発でいいよね!?」
杏衣は私の気持ちを察してか話しを切り替えた。
「うん!!じゃあ明日55分に」
「「ばいばぁい」」
私達は手を振り合って別れた。
車の中...
杏衣との話しで蘇った記憶を整理しながら私は1人新たに始まる高校生活を想像していたんだ。