靴ひも

・蘇りし記憶の欠片・


私は恋をしない!
したって絶対いうもんか!
ずっとずっと心の中だけで片付けてやる!!!


って決めたのは中学生活も終りに近付いてきた頃だった…
初めて告白された彼と8ヵ月の付き合いに終止符を打った後の話しになる。


その彼とは正直お互いが好きではなくなって同意の上で別れた。
まぁ悲しみもなきゃ、どっちかっていうとよかったのかなぁなんて考えてた。


だって、付き合い初めたのだって彼が周りにはやし立てられて仕方なく告って来たものだったし。
それなら断ればよかったものをそれを可哀相かなぁなんて思ってOKしてしまったものだったから。

今思えば、よく8ヵ月も続いたものだと思う。
だけどそんな私にもその時に新しい春が来ようとしていたんだ。


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