靴ひも

……好き、かもしれない...

自分の気持ちに気付くのにそんなに時間はかからなかった。
ただこうやってメールをしていく中で私は学校でも啓太を意識するようになっていたんだ。

普通に友達と話しているのに目線は啓太にいっていて、必ず反応が遅くなる…

気持ちって自分だけで押さえ付けるなんてこの時の私には無理な事だったんだ。


「…果菜ぁ~」

私は親友の果菜子に話してみる事にしたんだ。

「???どしたぁ?」

果菜子はクエスチョンマークを沢山頭に浮かべながら私の話しをきいてくれた。

「…あのさ、例えばっていうか毎日毎日…本当に毎日メールが来るってどういう事だと思う???」

「うーん.....」


『好きって思ってるんじゃない』
とかいって欲しい!!!
『気がある』
とかとにかく確信が欲しいッッ!!!


その時の私は果菜子のそんな返答を期待していた。

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