甘い恋
「いっ、なんにもなんです本当に。」
そう。と言う先輩はまた、あちぃとか言って制服のぱかぱかさせる。
意外とそういう仕草にもドキドキしてるんだからっ。
「ねぇ、」
はい!と振り向いたら。
「好きなんだけど。」
、、、え!?今なんて、、!?
「え……!」
「あなたの好きな人は誰なわけ?」
知ってるくせに、聞いてくるところが悔しいけど先輩らしい。
「先輩です。なんでか、よく分からないんですけど…」
なんで、なんだろう。
「俺もあなたのことよくわからないけど好きなわけ、これからゆっくりはじめていきません?」
「はい。」
先輩が私のこと『好き』って思ってくれてて、嬉しくて。すごく嬉しくて。
幸せだなぁって思った。