男の秘密 -繋がる未来-
やっと羽奈に会える日が来た。

それと同時に久しぶりに酒が飲めるので、優の機嫌は朝から良かった。

酒の事を知らない忍は、羽奈と久しぶりに会える事でこんなにもテンションが上がる事が面白く無かった。

だが、忍の機嫌すら気付けないほど浮かれていたので、そのまま送り出してしまう。


夕方、羽奈の仕事が終わった頃を見計らって、会社近くのコーヒーショップで待ち合わせをした。

優が病院に運ばれた時は、意識が朦朧とした中で顔を見ただけで、次の日は会えなかった。

思わず抱きついてしまい、周りから注目を浴びてしまったが、直ぐに店を出たので助かった。

黒崎の運転で、羽奈のマンションまで送って貰い、やっと一息つくと、徐にお菓子の袋を取り出した。

「これね、お礼も兼ねて作ったの。食べてね。

 それから、これが本当のお礼」

昨日作ったブレスレットの入った包みを取り出して渡す。

羽奈のブレスレットはプラチナのチェーンに、丸い蛍石と、スワロフスキーのビーズを組み合わせたもので、優の物とはビーズの色が違うだけだった。

お揃いのブレスレットだと分かると、驚き言葉に詰まっている。
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