【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて



夏の太陽が今日も燦々(さんさん)と注ぐ。


それとは裏腹に昨日の嵐のような出来事を引きずったまま、今のところ七瀬先輩とはまだ顔を合わせずに一度目の休み時間を迎えた。


このまま昨日のことは夢だった……、なんてオチならいいのにな。



「ねぇ、杏奈(あんな)」


「はいはいー!って……、八重ってば、眉間にすごい皺っ!もーっ、どうしたの?」



振り向くと同時に丁寧にくるくるに巻かれた髪を揺らしながら、わたしの眉間の皺を消そうと必死に指でなぞった。


天真爛漫で無邪気な竹川 杏奈(たけかわ あんな)は一年の時から同じクラスで「頭が固そう」と囁かれるわたしに声をかけてくれた。



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