【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて
「えっと、聞きたいことあって……」
「八重がわからないことでもあるの?あたしにわかるかなぁ?」
毎朝欠かすことなく教室からグラウンドの隅々まで見渡せるであろう窓際の中心を、陣取るように座っている杏奈が言った。
「杏奈なら、わかるんじゃないかなって……」
「あたし、なら?何っ?なんでも聞いて!?」
パァっと星でも入り込んだような目を輝かせてわたしの答えを子供みたいに待っている。
とことん無邪気で可愛げのある杏奈を可愛いと思っているのは、もちろんわたし以外にもいて他のクラスの男子からも人気が高いと思う。