【完】七瀬先輩と秘密の恋におちて
「……どうしてうちの学校の女の子達は……あの“美しい悪魔”なんかに惚れるの?顔以外に、理由がある?」
自分でもつくづく嫌みたらたらだなぁ、と思いながらも七瀬先輩のことを聞いてしまった。
もしかしたらまるで興味なんて示さなかったわたしがそんなことを聞くもんだから、杏奈に何か誤解されるかもしれない。
「七瀬先輩のことねっ?そりゃあもちろん容姿端麗だし、なんてったって、あの魔法をかけてしまいそうな瞳!みーんな、虜にしちゃうんだよねぇ」
語尾がうっとりと惚れ惚れしい。
悪魔が……魔法なんてふざけてるでしょ。
得意気に説明する杏奈の桜色のグロスがぷっくりと光っていっそう女の子らしさを感じさせる。
「使える魔法なんて、せいぜい色仕掛けくらいでしょうが……」