さよなら、大好きでした
一段落話したら郁さんが口を開いた

「とりあえずベッドにいこうか、大丈夫なにもしないただ奈々を温めるだけ身体を冷えさせてしまった治りもわるくなる話はそれからする」

郁さんが脱がさせた服を渡した身体は確かに冷えてた

ベッドに入って包み込むように抱きしめられゆっくりと頭をなでながらしばらくすると話してくれた

「よく今まで耐えてたね痛かったろ?それなのに俺、自分の気持ちばかりとうそうとしてた悪かった

そっか辛かったね
なのにお前は最初嘘ついてまでそんな家族を守ろうとした」

「別に守ってないよ、うちが守りたかったのは郁さんだよ、巻き込みたくないどのみち誰がなんと言おうとこんなんしよちゅうだから」

そう誰が入ろうと今まで止まらんやったから

「お前は強いよだからって無理はいけん

またこんなことあったらいわやんよといっても言わんやろうけどもう限界って思ったときいってね」

いつの間にか泣いてたその顔を隠そうとしたら郁さんが指でぬぐってくれた

「我慢せんで泣いていいとよ?今まで泣けんやった分も泣いても俺は傍におるけん奈々が眠るまでずっとこうしておるけん」

郁さんの腕の中で思い切り泣いた
喘息の咳とかでてたりしたから押さえようとしたけど郁さんが背中を擦ってくれた。

どれくらいぶりだろうこんなに泣いたのは
じぃちゃんばぁちゃんの葬式以来かな

それか隠れてこっそり泣いた時もあった

人の胸の中でこんなに泣いたのは小さい時とかしかない

今は郁さんの優しさに甘えていたい、本当に受け止めてくれる人なんて今までいなかった

それからうちが気づいたら夕方だった

郁さんも一緒に起きた

帰る準備して送ってもらってる

「もう大丈夫?本当に次からはいってね」

「うん郁さんと一緒におれたけん元気でた」

「よかった」

家の近くまで送ってもらうって降りようとした時

「次は覚悟しててね止められないから」

チュッ

///!?

意味はすぐにわかった

「じゃあまたね帰ったら連絡する奈々も家に着いたらメールいれて」

「わかったまたね」

郁さんを見送ると一気に恥ずかしさがきた

次までの時間が後どれくらいあるかはわからないけど郁さんなら後悔しない
むしろ今日はずっと一緒にいかった
これって欲張りなのかな
同じ気持ちならいいなとか思いながら家までの道のりを歩いた

帰りつくとやっぱり言われたりなんたりしたけど郁さんのメールでうちの気持ちは癒された

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