さよなら、大好きでした
少しやすんでシャワーを借りた

まだ痛むけど血は出てなかった

初めては血が出るって聞いてるし本当に止めてくれたんだ

反省しながらお風呂からでたら郁さんから隣に来るよう呼ばれた

「奈々、ちょっと聞いていい?」

「なに?」

「身体のアザどうした?なんがあった?」

え?なんでもう薄れているし暗かったからわからんはず

「友達と喧嘩してこけた」

「背中まで?どう見たって転けたアザじゃない
顔にないとこ見ると一方的に殴られた感じがするけど?」

ヤバい郁さんめちゃ間がいいてか背中まで見てなかったさっき見られたんだそれに風呂上がりだから腕のも見えてたんだ

「本当に大したことないから大丈夫だよ。」

「へーそうなんだ、ちょっと荒くするけどこれは奈々が素直に言わなかったからだからね」

「え!ちょなに?止めて!」

郁さんから上の服を脱がされた

「こんな身体中アザなのに?大したことない?本当にいってるの?脚にもあったし肌が黄色と赤に混ざってる部分もあるけどこれひどく殴られたあとだよね?誰にされたと?」

言えない

言ったってこれはあたしの問題だし迷惑かけたくない

郁さんを巻き込みたくない

「奈々、俺はお前の彼氏だ。
奈々を責めている訳ではないただこんなになるまで何があったと?
さっき止めた理由のひとつがこれだ。余計に負担かけると思ったからねアザが濃ゆい部分もあるから最近やろ?
迷惑なるとかそんなん考えんでいいけん教えて」

この人にはもうごまかせないと思う

「聞いてもなにもしない?それを約束して」

「わかった」

それからアザの事、うちの家庭事情、小さい頃からの虐待、郁さんは話終わるまで黙って聞いてくれた



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