溺愛ドクターに求愛されて

京都駅で沙織を一目見て、俺がずっと探し求めていたのはこの人だと思った。


白い肌に、風になびく豊かな髪に、キラキラとした大きな瞳に、どうしようもないくらい惹かれて目が離せなくなった。


声をかけなかったことを後悔して、藁にもすがる思いで安井金比羅宮に一目惚れしたあの子との縁を繋いでくださいってお願いしに行ったら沙織がいて驚いた。


驚きすぎてまた声をかけられなくて、八坂神社では逃げられちゃうしで俺ってヘタレだとちょっと落ち込んだんだよな。


その日は京都を離れる前に好きな場所を回っておこうと思って休みをとっていた。


自分のふがいなさに落ち込みながら伏見稲荷大社に行って、ようやく沙織に話しかけられた。


神様からしたらこんだけ後押ししてやってんのに何やってんだって感じだったろうな。


元カレからがんがん連絡が入ってたらしい沙織の携帯が壊れたのって、金比羅様の力な気がするんだけど。


< 159 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop