溺愛ドクターに求愛されて

「俺の唇も沙織だけのものだからね、しないよ。ほら、龍生。特別に頬になら許してやるから、ほっぺならお母さんにキスしていいぞ」


そう言われた龍生が、私の頬にキスして微笑む。機嫌は直ったみたいだ。


「いつか龍生にもお父さんがお母さんを見つけたみたいに特別な女の子ができるからな。龍生はその子の事をしっかり幸せにしてやるんだぞ」


「じゃあ、お母さんの事は?」


「お母さんの事はお父さんが幸せにするからお前が心配する事ないの」


そう言いながらじゃれあっている二人を見て、本当に幸せだなと思う。


そう思っていたらお腹の中の子が私もいるよと存在を主張するようにポコッとお腹を蹴った。


「あなたがここにいる事も含めて、幸せよ」


そう言ってお腹を撫でて、私は幸せを噛みしめて微笑んだ。


神様が繋いでくれた私と裕介の縁に、感謝しながら。


< 172 / 174 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop