同期と同居~彼の溺愛中枢が壊れるまで~
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比留川くんと甘い関係になってはや二か月が経ち、季節は夏を迎えた。
私たちは相変わらずマンションで一緒に暮らしていて、なおかつ同僚としてもうまくやっている。
私たちの関係を知っているのは八重ちゃんとその恋人の霞社長だけだから、業務上特にやりづらいこともなく、平和な毎日だ。
そんな、七月も終わりに近づいたある日のこと。
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「ええっ! 私が社内報に!?」
吉沢部長のデスクに呼ばれた私は、素っ頓狂な声を上げていた。
しかしそれも仕方がないだろう。
なぜなら、社員全員に配布される社内報に、お客様相談室室長難波みちるのインタビューを掲載したいと広報部から打診があったなんて言われて、落ち着いていられますか?
「うん。ちなみに白黒だけど写真もでっかく載せたいらしいよ。いつも頑張ってるんだから、堂々とインタビューされておいでよ」
のほほんと笑う吉沢部長だけれど、私はなかなか首を縦に振ることができない。
そんな話が来るのは評価されている証拠なんだろうけれど、社内報に写真付きで載るなんて、なかなか勇気がいることだ。
「なんで私なんでしょう……」
手前味噌かもしれないけれど、たとえば迅とか、若手の中でももっと有能な社員がいるんじゃない?
そう思って、恨めし気に部長を見つめる。