君の中から僕が消えても僕は君を覚えている。【完結】

―――……私の存在を消してしまいたい。


お父さんの中から、千風の中から。
私の存在を消してしまいたい。

そうしたら、三人は幸せな家族になれる。


気にしない様にしていた思いは、槙野くんの不思議な話の所為で奥底からふつふつと湧き上がってきた。


一人しか存在を消せないって、万能じゃないな。
難しいし、モヤモヤするだけだ。


神様は何でこんな力を槙野くんに授けたのだろう。


槙野くんの家系に伝わる不思議な力。
どんな思いでこの力を使うのだろうか。


これから槙野くんを知っていけば、何かわかるのかな。
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