山下くんがテキトーすぎて。






ドキン、と心臓が跳ねる。




待ってよ。
いきなりどうしたんだろう…







「おかげで寝不足。
愛音ちゃんのせいだからね」





「な、なんで私のせいなの!?」





「ほんとメーワク。最悪。
とりあえず、俺に謝って」





「はぁ!?それ意味わかんない!」





「うるさい。とにかく謝って。
愛音ちゃんが謝れば済むから」





「済むって何が!」





「俺の気」





いやいや、やっぱ意味不明だし。





「ご、ごめんなさい…?」





とりあえず謝るけど……

私が悪いの!?なぜ!?





山下くんは満足したように、
一回だけ、笑った。




そして、





「もう…だめだ、ねむい…」





目を擦りながら、いつものように
ゆっくりと机に顔を伏せる。







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