嘘つき系恋心

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「こ、此処が神桐学園.....!」


想像していた大きさをはるか超えた校舎と敷地に驚愕する杏也。普通の学校に比べれば非常に大きいし、日用品はある程度揃えられそうな店まで付いている。一つの小さな街のようだ。


「こちらでございます。」


威月について行くと、昇降口に着いた。案の定、中はとても広くて、昇降口で体育館近くの広さだ。中を見渡していると、威月に促され、奥に進んだ。


茶色い扉の前に着くと、威月がノックをしてから扉を開いた。

すると、朝日に照らされて輝く美しい漆黒の髪が目に入る。無論、その人は由香であり、頬杖をついて、書類とにらめっこをしていた。
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