嘘つき系恋心
慌てて入ってきたのは寝ているはずの遊だった。杏也をすっと通り越して思わぬ来客に驚いているみんなの元へとやってくる。
「ごめん⋯また、性格変わってたみたいです⋯。」
しょぼんとした表情で謝れば、灯亞がニッと笑ってクシャっと頭を撫でた。
「いつものことだ。気にすんな。」
「そうそう。⋯それより⋯」
伊織が遊の腰を抑えてくるっと回転させ、杏也の方を向かせる。そして笑顔でこう言った。
「杏也くんに今朝、性格が変わってたとはいえ失礼な態度をとってたでしょ?」
伊織がそう言えば、えっ!?という表情を見せて杏也の方を見た。そして、ペコッと慌てて頭を下げた。