嘘つき系恋心
「なっ!それは恋もだっただろっ!」
いつもの調子が戻ってきて元気になってよかった、と思う杏也だった。
「にしても、すんごい広いなぁ⋯。ちょっとわくわくしてきた。」
楽しそうに室内を見て回る杏也を眺めて、微笑む一同はもはや保護者と化していた。杏也を見守る目は優しく、杏也に話しかける声色は穏やかに。
そんな保護者っぷりを見せる三人に気付かない杏也は今でも、くるくると踊るように部屋の中を歩いていた。
その時、ガチャッと玄関のドアが開く音がした。みんなの注目が一斉にドアへと集まる。
「ごめん!みんなっ!」