竜宮城に帰りたい。
「…はっ、ははっ…
何、また冗談…」
「冗談やこし、さっきから一回も言っとらんけど。」
さっきから…
『お前、やっぱかわええのぉ。』
あれも…??
私の体温は一気に上昇していく。
「なんで…え…」
「大学卒業したら、一緒にこっち来まい。」
「っっ……」
「はぁ……
今度はなんで泣いとんな?」
「うっ……嬉し泣き……っだし」
「ふーん。」
またそれ?
晴ってホント何考えてんのか、わからない。
でも、
嫌じゃない。
晴は、私の流す涙をこぼれては拭い続けた。