透明人間・花
父が唾を吐き捨てて去っていった時

私は部屋にかけ上がり適当に白い服を引っ張りだした。


「イナレラジンシハンゲンニ」


……………何も起きない。


そんな感情がやっと生まれた頃私は睡魔に襲われていた



………朝の光がわずかに差し込んだ。



ピロピロピロピロ…


『もしもし…咲ぃ♪朝早くからゴメンッス!花麗試したぁ~?』


『試したけど…何も起こらないじゃない…』

『甘いなぁ咲は…』


「咲っサッサと起きろ!」


タイミイングのいい所で父の怒鳴り声が響く。


ほら…いつものように怒鳴り声が響く

何も変わらない。


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