桜の花びら、舞い降りた
「四月十六日。亜子ちゃんの誕生日に、あの神社で待ち合わせをしよう」
私の誕生日に、あの神社で……?
でも、圭吾さんは過去に戻ったら歳を重ねて……。
「大丈夫。なにがあっても必ず生きる。亜子ちゃんに必ず会いに行くから。……約束するよ」
決意が宿っているような強い目だった。
圭吾さんが差し出した小指に、自分の小指を絡める。
果たされる確約のない約束を私たちは交わした。
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