桜の花びら、舞い降りた
「……まぁ、そうだな。俺を騙したところで、亜子にはなんの得もないな」
「そうでしょ?」
私が強く問いかけると、俊さんは床にあぐらをかいて座った。
「よし、話を聞くだけなら聞いてやる。順序立てて話してみな」
やっと聞いてくれる気になってくれたようだ。
ひとまずホッとして私が息を大きく吐き出すと、圭吾さんもまた同じように息を吐いた。
俊さんは愛嬌のある瞳をクルクルと動かしながら、両ひざに手を置いたのだった。