未完成恋愛
【5】高校生
春。

オレはめでたく高校生になった。

あれからオレは岡崎と付き合ってる。
時間ができればこっそり会って、身体を求め合い…たくさん話した。
勉強もした。

オレは岡崎の為に勉強して志望校に合格。


たくさん勉強をして
岡崎に釣り合う男になりたかった。


早く大人の頼れる男になって…岡崎を守りたかった。


あの夏の出来事の後…オレはすぐに麻衣と別れた。
岡崎はオレが麻衣と別れるのを反対したが。


オレは時々、岡崎の言う事の理由がわからない。
なんで…別れちゃダメなんだ?


だって二股って…最低じゃね?
そんなのできないよ…
だから岡崎の言う事なんか無視して麻衣と別れた。


オレが子供すぎるのかな?
大人になればわかる?


だから…岡崎はまだあの男と別れてくれないワケ?


10歳も年上の女性と、しかもまだ高校生のオレが付き合うには…様々な問題が残っていた。

でもオレは少し安心していた…。
高校生になった事。

岡崎は相変わらず教師だけど、もうオレの担任じゃない。


それでもこの恋愛がタブーな事には変わりなかった…
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