きみのおと
信じられないよ・・・。
「・・・千秋?」
「え?」
焦ったような柊二くんの声に顔をあげる。
千秋くんを振り向くと、千秋くんは力が抜けたようにその場に倒れた。
「千秋くん!」
「おい!千秋!しっかりしろ!」
慌てて駆け寄り体に触れる。
ぐったりとしていて、意識がない。
細く息をしている。
「きゅ、救急車」
「わ、私、千秋くんの家に電話する!」
どうしよう。
千秋くん・・・。
千秋くん・・・。
傷ついてないわけない。
誰よりも深く、きっと私たちのこの怒りなんかよりももっと強く。
千秋くんが一番、辛い。
きっと耐えられなくなったんだ。
ああ、どうして私はもっとちゃんと支えられないんだろう。
もっとちゃんと守れなかったんだろう。
せっかく、せっかく、心を開いてくれた。
私を好きだって言ってくれた千秋くんの事。
もっとうまく護りたかったのに。