きみのおと
「詳しい話、教えろ」
「え?詳しいって言っても・・・、俺も聞いた話だし。でも、確か制服は近くの女子高の制服だったって」
「やっぱ、あいつか」
「あの怪我も、その女が関係してるって噂だけど・・・」
ケガ・・・。
そうだ。
しぃちゃんは足に怪我をしてきてた。
僕は、心配だったけど声をかけることなんてできなかったから聞けなかった・・・。
「転んだって、しぃちゃんは言ってた・・・。でも、違ったんだ・・・」
「・・・せない・・・」
「え?」
「それが本当なら、許せない。・・・僕、皐月ちゃんに会ってくる」
「でも・・・」
「もう大丈夫。・・・だって、僕にはみんながついてるんでしょう?」
覚悟はできた。
勇気だって出せる。
もう、信じられるから。
こんなにも時間がかかったけど。
信じられる強い意志が持てたから。