きみのおと
やっぱりそれは、しぃちゃんのおかげで。
しぃちゃんがいたからで。
「心配だよな。・・・変な女に絡まれてたみたいだし。それでいろいろ精神的に参ってたのかな?」
「・・・え?」
「は?変な女って、なんだよ」
「中川くん、なにか知ってるの?」
中川くんの言葉に、僕たちはいっせいに反応する。
そんな事、なにも知らない。
変な女って・・・。
「え?あ、違うの?なんか、見た奴がいるんだよ。二ノ宮さんが他校の生徒に土下座させられてたところ」
「土下座・・・?」
他校の生徒――――・・・。
そう聞いて、思い浮かぶ人間なんて、一人しかいなかった。
皐月ちゃん・・・。
しぃちゃんのところに、まだ現れていたの?