きみのおと


やっぱりそれは、しぃちゃんのおかげで。
しぃちゃんがいたからで。




「心配だよな。・・・変な女に絡まれてたみたいだし。それでいろいろ精神的に参ってたのかな?」

「・・・え?」

「は?変な女って、なんだよ」

「中川くん、なにか知ってるの?」




中川くんの言葉に、僕たちはいっせいに反応する。
そんな事、なにも知らない。


変な女って・・・。




「え?あ、違うの?なんか、見た奴がいるんだよ。二ノ宮さんが他校の生徒に土下座させられてたところ」

「土下座・・・?」





他校の生徒――――・・・。
そう聞いて、思い浮かぶ人間なんて、一人しかいなかった。




皐月ちゃん・・・。
しぃちゃんのところに、まだ現れていたの?




< 389 / 418 >

この作品をシェア

pagetop