きみのおと
お昼休み。
私は亜衣を連れて久賀くんのもとに。
今日はもう逃げずに席に座っていた。
前の席の芹川くんは机に突っ伏して眠っている。
授業中もずっとこの調子だった。
先生も、諦めているのかあまり何も言わず、授業は滞りなく終わった。
「久賀くん、お昼一緒に食べよう」
「今日は、私も一緒でもいい?」
私の一歩後ろから伺うように話しかけた亜衣に、久賀くんは小さく頷き返す。
小さくても返事を返してくれるだけ、進歩だ。
「隣の机借りちゃおうか」
そうして机を合わせて座る。
そうなると、芹川くんがとても微妙な位置にいるのだ。
下がるのもなんか微妙だし。
3人っていうのがまず合わせにくいし。
「・・・芹川くん。芹川くん」
意を決して声をかける。