きみのおと


ビクッと身体を震わせ目を覚ました芹川くんは不機嫌そうな視線を私に向ける。
おー、怖い。



「んだよ。邪魔ならてめぇらがどっかいけよ」

「違うって。そうじゃなくて、芹川くんも一緒に食べない?」

「し、しぃちゃん!」

「亜衣は苦手だったら喋らなくてもいいから」




私の服の袖を掴み怯えた様子の亜衣にこそっとそう告げる。
やっぱり、放っておけないよ。


自分から行く方じゃなかったけど。
久賀くんには声をかけて、芹川くんは無視するなんてやっぱ違うと思う。


人と関わろうと決めたなら、ちゃんと最後までそうしなくちゃ。




「・・・はぁ?お前、バカなのか?」

「なんで?」

「周りのおれへの態度、見てたんだろ。そいつとか、怯えてよ。気分わりぃ。それなのに誘うとか、頭おかしいんじゃねぇの?」




態度・・・。
皆、遠目で関わらないように、はれ物に触るかのようにしていたのは知ってる。

今だって、様子を伺ってこちらをチラチラとみていることも。



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