きみのおと
「私は、好きだな。久賀くんの優しいさが滲み出てると思うから」
正直にそう告げると久賀くんはビクッと肩を震わせおずおずとこっちを見る。
戸惑ったような、反応に困ってるだろうことが伝わってくる。
キュッと閉じられた唇を一層固く閉じると、久賀くんはノートにペンを走らせる。
クシャッて握りしめながらノートを差し出すとそこには。
『勉強、しないと』
そう短く書かれていた。
「はっ!そうだね!しなくちゃ!」
見れば亜衣と芹川くんはすっかり勉強モードに入っていて。
私も、ようやく机に向かった。
『間違えたところ、なにで引っかかったのかわかることを教えて』
私に答案用紙を差し出し、問題用紙をその上に置く。
私はそれに視線を落とし、最初からわからなかったところ、躓いたところを説明していった。