きみのおと
「疲れたぁ!」
「しぃちゃんたち進んだ?」
「うん。久賀くん、教え方うまいの。すごくわかりやすかった」
無事勉強会を終えみんなで下校する。
本当に、久賀くんはわかりやすく教えてくれた。
久賀くんは字で教えてくれるからその紙ももらったし。
これを見返せばまた復習にもなるし。
「ありがとね、久賀くん」
笑って振り返ると、久賀くんはフルフルと首を横に振った。
「お前って、ほんと女々しいやつだな。喋んねぇし」
そんな久賀くんを見て、芹川くんは呆れたように言い放つ。
もう、そんな言い方。
言い返そうと芹川くんの方を向いたその時。
「芹川くんは、言い方がきついやつだなぁ。口悪いし」
隣から、そんな声が飛んだ。
え、亜衣?