朝焼け

「…そういえば。自転車で送ってくれるって言ってたけど…
2人乗りってしちゃダメだよね??」




「……あっ…」


雄が悲しげな顔をする。



考え込む。




考え込む。




「閃いた!!!!」




「行きは自転車を押す!!
んで、薫を送ってから俺は自転車に乗って帰る、と。
それでどうだ?!!!」



気合いが入っている。


その真剣さに思わず笑ってしまった。



「…あ…ダメかな」



しょげる雄。



「違うの、違うの!
あんまり雄が真剣に考えてくれたから、嬉しくてね?」



雄が安心したように笑う。



雄のその笑顔が好きです。


雄の好きな所を上げると、キリが無いよ。
< 60 / 218 >

この作品をシェア

pagetop