狼な彼と赤ずきん
最悪のタイミング。
見たところ、彼らは騎士団ではないようだが――いや、騎士団などよりもずっと邪悪な雰囲気を感じる。
彼らは、公安警備団だ。
国の汚れ仕事やその後始末をする、いわば裏の騎士団。
実際に出会ったのは今回が初めてだが、任務を遂行するという名目での数々の悪行は耳にしている。
彼らに見つかってしまったのでは、もうおしまいだ。
私は死を覚悟して、狼を抱きしめた。
死ぬ時はせめて、二人一緒がいい。
集団のうち一人の若い男が、私たちに向けて大剣を構えるのが視界の端に映った。
今度こそ、死ぬ――。
見たところ、彼らは騎士団ではないようだが――いや、騎士団などよりもずっと邪悪な雰囲気を感じる。
彼らは、公安警備団だ。
国の汚れ仕事やその後始末をする、いわば裏の騎士団。
実際に出会ったのは今回が初めてだが、任務を遂行するという名目での数々の悪行は耳にしている。
彼らに見つかってしまったのでは、もうおしまいだ。
私は死を覚悟して、狼を抱きしめた。
死ぬ時はせめて、二人一緒がいい。
集団のうち一人の若い男が、私たちに向けて大剣を構えるのが視界の端に映った。
今度こそ、死ぬ――。