六芒星の記憶
記憶の始まり


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アズール国という自然豊かな国の森の中にある大きな湖のほとりに少女が倒れていた。


ふと目が覚めた少女には、自分が何者なのか…どうして湖のほとりで寝ていたのか…自分に関しての記憶が何もかもがなかった。

少女は混乱した。


これからどうすれば良いのか全くわからない。

それはこれから、明日明後日のことも、下手したら10分先のことでさえ、少女には想像することができなかったからだろう。





そんな中落ち着かせてくれたのは、眼前に広がる大自然だったような気がする。


暖かな春風とそれにのってきた草花の香り、そしてまるで少女を慰めるように集まってきた森の動物たち。


気がついたときには、気分は落ち着き、さっきまでの不安が少し消えていたようだった。


それからさらに少し時が経ち、完全に落ち着きを取り戻した少女は自分がペンダントをしていたことに気づいた。


それは銀色に光っていて六芒星の形をしている。

そしてよく見るとそれの裏には小さく JULIA と書かれていた。

きっとこれが自分の名前なのだろうと確信した少女、否、ジュリアはこの場所から離れ、記憶を取り戻す旅を始めることを決意した。


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