六芒星の記憶



ガチャ


「ただいま帰りました!」


「「おかえりー。」」


イヨさんとヨルさんが店の準備をしながら帰ってきたわたしに挨拶してくれた。



「必要なものは揃ったかい?」


「はい!イヨさん。十分に揃ったのでもう大丈夫です!」


イヨさんは手を止めて、テーブルにお茶を出しながら聞いてきた。



「そうかー…。もうすぐなんだなー。」


ヨルさんはギターの音程を調節しながらボソっと呟く。



「天気がいい日を選んで出発にしたほうがいいんじゃないかい?たしか明日は雨だから、明後日になると思うけど。」



「…そうですね!晴れの日がいいと思います!わ、わたし着替えてきますね!!」



なんだか急に寂しくなってしまったわたしは2人に悟られないように部屋に戻ることにした。




バタン



あと少しか…ここに入れるのも。



旅にでたらもう1人だ。



また、1人。



記憶を失ったあの日と同じ。




だけどあの日と今は違うんだよね…。



今は、知っている人がいる。
わたしのことを知っていてくれる人がいる。



なんだかそれだけでも心が落ち着く感じがするなぁ。

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