風便り〜大切なあなたへ〜
・・今の先生なら、信用できる。
守屋くんのために、泣いてくれてるんだもん・・。
守屋くんと、ちゃんと向き合いたいって言ってくれてる・・。
・・きっと今の先生なら、守屋くんを助けてあげられる。
「・・先生」
「ん?」
先生は、涙を拭いながら、返事をした。
・・・今の先生なら、きっと大丈夫。
「守屋くんと・・土手で、会いました」
言った・・・。
・・もう、守屋くんに会えなくなるかもしれない。
・・だけど、このままで、いいはずがない。
「小林・・・ありがとな」
そう言って先生は、また私の頭を撫でてくれた。
それと同時に、チャイムが鳴った。
先生は、私に教室に入るように促すと、いつもの爽やかな笑顔で、ホームルームを始めた。
先生は、守屋くんのために、一歩を踏み出した。
守屋くんもちゃんと、先生と向き合ってほしい・・。
きっと守屋くんは、最初は先生に、反抗するかもしれない。
あの場所を教えた私を、怒るかもしれない・・。
・・嫌われるかもしれない。
だけど、また二人が一緒に笑い合える、そんな日がきてくれることを、私は信じてる。
だから、守屋くんも逃げないで、先生と向き合ってほしい。