風便り〜大切なあなたへ〜
振り返ると、守屋くんがちょっと離れたところに立っていた。
守屋くんは、怖い顔をしていた・・。
「守屋、話がある」
そう言って、先生は立ち上がり、守屋くんに近づいた。
守屋くんは、拳を握りしめていた。
「あんたと、話すことなんかねえよ」
そう言うと、守屋くんは、もと来た道を帰ろうとしていた。
「待て!守屋!」
先生の言葉を無視して、守屋くんは歩き出した。
私は、どうしていいのからなかった。
・・気がついたら、叫んでいた。
「待って!守屋くん!・・先生の話を、聞いてあげて!」
私の言葉に、守屋くんの足が止まった。
「なんでだよ・・お前、こいつの味方なのかよ」
そう振り返りながら言った、守屋くんの顔は、前よりも辛そうだった。
苦しそうだった・・。
泣きそうな顔をしていた・・。
「違うよ!私は・・私は、守屋くんの味方だよ・・」
涙が頬を伝った。
もう、泣きたくなかったけど、どんどん溢れて、止まらなかった。
「だから・・なんでお前が泣くんだよ」
そう言った守屋くんの声は、弱々しかった。
「小林・・ありがとな」
そう言って、先生は、私の頭を優しく撫でてくれた。
また、涙が溢れてきた。
私、本当に泣き虫だ・・・。
守屋くんのことになると、涙が溢れてくる。